電源関係のトラブルと並んで我々ユーザーを困らせるスマホの不具合と言えば、充電関係のトラブルです。症状としては充電ができない、充電の減りが早いなどスマホを利用するうえで致命的とも言えるものから、充電がすぐ完了するなどどう対処すればいいのかわからないものもあります。
当ページではこれらの症状に関して、考えられる原因とその解決法をご紹介していきますので、お使いのスマートフォンで起こっている症状に近いものから確認してください。
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スマホの充電ができない/たまらない
充電関係の不具合の中で一番困るのが、この充電ができない/たまらないという症状です。充電ができない場合はもちろん、充電がなかなかたまらないといった症状の場合でも次に充電したときには全く反応しないということも考えられるので、まずは早急なバックアップを実施してください。
スマートフォンは充電が少なくなったり空になってしまうとバックアップすることが出来なくなります。どうしても大切なデータがありバックアップの仕方がわからないという人は多少の予定はキャンセルしてでもキャリアショップへ急ぎましょう。
ただ、充電が90%以上になったあたりから急に充電がたまらない/遅いというような症状の場合はスマホの電池自体の仕様の問題なので、あまり心配する必要はありません。このような場合は一度電源を切り、しっかりと充電がされるか確認してみましょう。
考えられる原因の解説と対策
この症状の場合、充電反応がある場合とない場合があり、充電反応がない場合は基本的に本体や充電器の物理的な故障を疑うべきです。対して充電反応があるのにもかかわらず充電が全くできない場合や、たまるのが遅いといった場合には物理的な故障の他にスマホ内部のアプリやデータなどが関与している可能性があります。まずはお使いのスマートフォンがどういう状況か確認し、下記の原因と対策をお試しください。
本体故障
この症状の場合、やはり可能性が高いのは本体故障です。充電器の差し込み口やその他充電をつかさどる部品が故障している場合は基本的に修理か機種変更かという選択肢になります。ただ、充電の差し込み口だけが故障しており、卓上ホルダの接触端子は無事という場合は応急処置的に充電することは可能なケースもあるため試してみる価値はありそうです。
内部データが原因か、本体故障かを一番早く調べる方法は本体の初期化をすることです。しかし、初期化は本体内のデータがすべて消えてしまうことと、一気にデータを消すことによって原因の追及はできない為、初期化するかどうかは慎重に判断する必要がありあます。
充電器の故障
充電器の故障も本体故障に次いで多いケースかと思われます。とくに本体に差し込む先端の部分や抜く時に引っ張りがちなケーブル部分などは破損しやすいので注意が必要です。iPhoneの充電器や一部のAndroidスマートフォンで使われている、ACアダプタとケーブルが分離するタイプの充電器を使っている場合には、どちらが故障しているのか見極めることで買い換える際の負担を少し減らすこともできます。
充電器はAmazonなどのネットショッピングサイトでも購入できますが、質の悪いものもありますので、評価などをしっかり見て購入されることをおすすめします。
スマホの充電器は基本的に「ACアダプタ」と「USBケーブル」で構成されています。
ネット購入時には「両方欲しかったのに、買ってみたらケーブルだけだった」ということもありますので、セット内容は必ず購入前に確認しましょう。
そして、ケーブルの長さも意外と重要です。
値段だけ見て安いものを買うと0.5mなんてものもありますので、買ってから「短ッ!!」とならないようにご注意を。
ちなみにケーブルの断線などが原因で買い換える方は高耐久仕様のものがおすすめです。
筆者は何度もLightningケーブルを断線させていますが、高耐久仕様のものに変えてから一度も断線していないので、何度もやらかしているという方はぜひ一度使ってみてください。
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充電器が合っていない
スマホを長く利用しているユーザーの中には、前の機種についていた充電器をそのまま流用していたり、家電量販店で買ったものを利用しているケースもあります。こういった場合お使いの充電器がスマホにそもそも合っておらずしっかりと充電ができないという可能性もありますので可能であれば純正品を購入されることをおすすめします。まずは、家族や同僚など他の人に充電器を借りてみて充電ができるか確認してみましょう。ちなみに車で使う充電器やポータブル充電器も例外ではありません。
電池の故障/劣化
充電が反応があるのに充電がたまらないという場合は電池の故障の可能性も高まります。しかし最近のスマートフォンで使われている電池はかなり性能が上がっているので、購入半年や1年程度で故障するというのはあまり聞いたことがありません。
とは言え車載用の充電器を常用しておりエンジンをかける時も繋ぎっぱなしにしている場合や急激な温度変化にさらされているなど特殊な環境下にある場合は通常よりも故障リスクは上昇します。
※Xperiaなど一部の対象機種のみ、詳しくは本体内の説明書アプリを参照してください。
アプリ
充電反応が全くない場合はあまり考えられませんが、充電反応がある場合においてはアプリのエラーが原因という可能性も考えられます。症状が発生する直前にインストールもしくはアップデートしたものがある場合はそちらを優先的に確認してみてください。何もインストールしていないし、アップデートもしていないという場合にもっとも怪しいのはバッテリー管理系のアプリです。メジャーなアプリであれば問題ない可能性も高いですが、念のため一度アンインストールして様子をみてみましょう。
※セーフモードの起動方法は機種によって異なります。説明書アプリに記載のあるものもありますが、中には公開されていない機種もございます。キャリアに問い合わせるとわかることもあるのでどうしても知りたい方は一度問い合わせてみましょう。
使用環境
稀なケースだとは思いますが、スマホの取扱いになれていない人の場合、スマートフォンに負荷をかけすぎて、充電がうまくできていないということも考えられます。圏外の状態での利用や画面の明るさをMAXで利用しているなど電池の消耗が激しい操作を同時に行うと急激に電池を消耗しうまく充電がたまらないということも考えられます。思い当たるものがある場合は一度使用環境を改善してみましょう。
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スマホを充電するとすぐ満タンになる
スマホを使っていると「あれ?充電早くない?」と感じることはありませんか?新しい機種の場合は以前の機種と比べて性能が上がったのだと解釈できますが、長く使っている機種で急に充電の速度が上がった場合はそれに比例して電池の減りも早くなるという特徴があります。
考えられる原因の解説と対策
この症状に関して、考えられる原因はふたつしかありません。こういった症状がでるということは、今の機種をそこそこ長期間利用していることが考えられるので、ひとつの替え時とも捉えることができます。
電池の故障/劣化
スマートフォンの電池は繰り返し充電することができ、長期間にわたって利用できるとてもすぐれたものですが、永遠に使い続けられるものではありません。劣化した電池に充電をする場合とても早く充電が完了し、その分なくなるのも早いという特徴が現れます。私は実際に5年間一度も電池を交換していない機種がありますが、5分で充電が完了し1分程で電源が切れてしまいます。これは極端な例ですが、あまりに充電が完了までが早い場合はそろそろ電池の替え時ということです。
※Xperiaなど一部の対象機種のみ、詳しくは本体内の説明書アプリを参照してください。
充電器が合っていない
純正品ではない充電器の中には、驚くほど充電が早く完了するものがあります。急速充電をうたっているものもありますが、そもそも本体と電池がそれに耐えられる仕様になっていないと急速充電というのは劣化のもとでしかありません。
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スマホを充電してもすぐ切れる(減りが早い)
マホを充電してもすぐ切れる(減りが早い)
スマホの充電の減りが早いと、ここぞという時に使えなかったり使用を制限しなくてはいけなかったりととてもストレスがたまりますよね。充電の減りが早いという症状にはいくつかの原因が考えられ、どれが原因になっているのかというのを突き止めることは非常に難しいことですが、焦らずひとつひとつ確認していくことが大切です。
考えられる原因の解説と対策
スマホの充電が早くなくなってしまう原因の多くはユーザー側にあることが多く、使用環境やアプリによるものが大半を占めます。まずは以下の原因と対策を確認し、なにも当てはまらないという場合においては本体故障の可能性があるためキャリアショップで見てもらった方が良いでしょう。
使用環境
電池の消耗が激しくなる使用環境というのは
- 圏外での使用
- 画面の明るさが明るい
- アプリを終了していない
- 温度差がある
などが挙げられます。
とくに上のふたつは異常なほど充電の減りが早くなることがあり、バックの中やロッカーの中、机の引き出しの中など圏外になっていないことに気づいていない場合も多いので一度使用環境を確認してみて下さい。
その他には、車内でエアコンの吹き出し口近くに設置してあるカップホルダーにスマホを入れている方も注意が必要です。夏場はとくに本体が急激に冷たくなり外気との温度差が激しくなることによって電池の劣化や本体内の水濡れ(結露)の可能性が高くなるので注意しましょう。
そして長期間電源を切らずにスマホを働かせ続けているという人はそれだけでも色々な不具合を引き起こす可能性がありますので、一度電源をOFFにしてスマホを休ませてあげることをおすすめします。
ただし、iPhoneに関してはホームボタンを押してアプリを終了していなくても画面に表示されていないアプリに関しては自動的にスリープ状態になるため、こまめにアプリを終了していなくても、電池の減りには影響がないと考えられます。
むしろ、あまりこまめに終了しすぎると次回のアプリ立ち上げ時に余計に力を使ってしまい逆効果となることすらあるので注意が必要です。
アプリによる消耗
スマホの電池を消耗するものと言えば大抵は”画面”か”アプリ”であることが多く、アプリでの消費はつかうものによって差があります。これらは不具合ではなく、もともとそういう仕様になっているものも多いのでまずは不要なアプリがないか確認し、使用頻度の低いものはアンインストールしておきましょう。消費の激しいものを例にあげると、ウイルスチェックやホームアプリなどの常駐アプリや自動更新が多いニュースアプリなどは比較的電池を消費しやすく、ゲームのように見るからに消費しやすいアプリと違って見逃されがちなので注意が必要です。
※ニュースアプリの更新頻度やウイルスチェックアプリのスキャン範囲など
電池の故障/劣化
充電関係の不具合と電池の関係は切ってもきれないものであり、電池の劣化や故障が直接的な原因となっている可能性もすくなくありません。購入からの経過日数が短ければ短いほどそのリスクは少ないですが、ある程度の充電回数(500回程度と言われています)を超えると徐々に劣化してしまうことは避けられないことなので、長期間利用されている場合は電池交換や機種を検討しましょう。
※Xperiaなど一部の対象機種のみ、詳しくは本体内の説明書アプリを参照してください。
本体故障
本体の故障で電池の減りが早くなるというのは、冷静に考えるとあまりないのではないかと想像できます。しかし、故障によって電波感度が落ちるなど二次被害的に症状が現れているケースも考えられるため全く可能性がないということではありません。本体の故障の場合はキャリアショップでの修理依頼か、機種変更の二択となりますので替え時ととらえることもできます。
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