スマホに入れるmicroSDカードの適正容量と選び方

スマホのデータ保存やバックアップと言えば「クラウド」が主流になりつつありますが、いまだに日本国内ではmicroSDカードの利用も根強い人気があります。

microSDカードは物理的な媒体なので、なんとなく安心というイメージが強いこともその理由であると考えられます。

そんなmicroSDカードを選ぶ基準として、多くの人が意識しているのは「容量」だと思います。

そこで今回は、用途に合わせた適正サイズのご紹介とmicroSDカード選びで失敗しないためのポイントをご紹介しましょう。

関連記事:スマホのSDカードの容量は「何ギガ」で「いくら」くらいのものを買えば正解なの?

用途別microSDの適正容量

microSDの容量は小さいものから大きいものまで、かなりの種類がありますが、皆さまはどれくらいの容量のものを使っていますか?

キャリアショップではかなり大容量のものを勧められたりもしますが、それが必ずしも正解とは限りません。

ここでは、microSDカードの容量を4つに分類して、どのような用途であれば適正なのかをご紹介していきましょう。

8GB以下


SDカードに保存する音楽・画像・動画などのメディアファイルというのは、「ハイレゾ」や「4K」、「VR」の登場などによって、かなり大容量化しています。

これらのコンテンツのデータ量は年々増加傾向にあるため、8GB以下のSDカードというのはそれに伴って需要が減少傾向にあると言えます。

とは言え、8GB以下のSDカードでもまったく何も保存できないというわけではなく、電話帳やメール・ブックマークなどスマホに入っている基本データをバックアップをするだけであれば全く問題はありません。

今やほとんどが「クラウド化」しているので、不要という声もありますが、やはり物理的媒体にひとつバックアップしておきたいというような人には適正なサイズだと言えます。

16GB~32GB


16GBというのは、多いような少ないような中途半端な容量ですが、音楽データや書籍データなどはあまり保存しない方で、撮った写真を保存するために使ういうような場合ならば、16GBでも保存しきれることも多いと思います。

ただ、最近のスマホはデジカメ並に高画質で撮影でき、合成処理や諸々の補正などもついているため、比較的データ量は大きくなりがちです。

普段はあまり写真を撮影しない場合でも、旅行に行った時に大量の写真を撮影するという人は、32GB以上にしておくのが無難です。

64GB~128GB


64GB~128GBのSDカードというと、microSDカードの中でもかなり大容量の部類になりますので、一般ユーザーが使うのであれば大きくても64GBくらいまでです。

これくらいの容量を必要とするのは「動画撮影」をする方や「写真をよくとり、音楽も保存する」など、SDカードの容量にかなり依存した使い方をする方がメインとなります。

とくに動画撮影のデータ量は凄まじく、4K動画などを撮影すると64GBでもあっという間に限界に達してしうまうこともあるため、もしこれからたくさん動画を撮るというのであれば大きめのサイズを選ぶのが良いでしょう。

ただ、お子様の成長記録のように長期間にわたって動画撮影するという場合は、消失のリスクにも備えて、128GB以上のカードでひとまとめにするよりも、64GB程度のSDカードを複数枚利用される方がおすすめだとも言えます。

200GB以上


200GB以上のmicroSDカードとなると、対応機種自体がかなり少なくなってくるので、あまり利用される方がいらっしゃらないかもしれませんが、「4K動画」や「VR動画」、「ハイレゾ音源」などをよく利用される方に限定される容量です。

2016年はVR元年と呼ばれており、これからどんどん大容量のコンテンツが出てくることも予想されるので、いつかは誰もが200GBのSDカードを所有するということも考えられますが、今現在でいうとそこまでの容量を必要とするものは少なく、例え写真を日々大量に撮影するという人でも消失のリスクを考えるとあまり購入しない容量のため、一般ユーザーが入手することはあまりないといえます。

SDカードを購入するときのポイント

SDカードを選ぶ時には、いくつかのポイントがあります。

ここでは、SDカード選定時のポイントを4つにわけてご紹介します。

知らないメーカーのものは購入しない

家電や電気製品に弱いという方にありがちですが、安いからと全く知らないマイナーなメーカーの商品を購入して失敗するというパターンがあります。

とくにSDカードのように小さくて精密なものというのは、メーカーの差がかなり出てしまうので、粗悪なものをつかまされると、かなりの確率でデータ破損や読み込み不良等のトラブルが発生してしまいます。

そうならないためには、あまりマイナーなメイカーや不自然に安価なものは選ばないようにしましょう。

crass10以上の速度が無難

実はSDカードには読みだし速度と書き込み速度がものによって大きくことなります。
これによりmicroSDカード自体の価値が変わるため、当然販売価格にも反映することとなるのです。

頻繁に大量のデータを行き来させないのであればそこまで重要視する必要はありませんが、動画や写真など直接SDカードにデータを保存する動きを頻繁にさせるのであれば、ハイスピードな規格のものを購入するのが無難だといえます。

↑アルファベットの「C」の中に書いてある数字が速度を表すクラスであり、上の画像のものはクラス10だということがわかります。

クラスには4段階あり、それぞれ1秒間に転送できるデータ量を表しています。

クラス2:1秒間に最低2MBのデータ転送を保証する
クラス4:1秒間に最低4MBのデータ転送を保証する
クラス6:1秒間に最低6MBのデータ転送を保証する
クラス10:1秒間に最低10MBのデータ転送を保証する

↑この画像のようにアルファベットの「U」の中に数字が書いてある場合は「ウルトラハイスピード」という規格となっており、U3ならば、1秒間に最低30MBのデータ転送を保証するという意味です。

仕様を確認する

SDカードには防水・耐衝撃・耐X線など、様々な仕様があり、基本的には多くの耐性があればあるほど、SDカードの価値が高くなります。

機種自体が防水の場合は、あまりSDカードの防水性能に頼ることはありませんが、結露などによってダメになることもあるので、長期間利用する場合はこういった耐性が多くついているものを選ぶようにしましょう。

保証の年数に惑わされない

SDカードの保障には、5年保証や10年保証、永年保証といった種類があり、長期間の保障を売りにしているものも多くあります。

しかし、5年であっという間にガラケーからスマホに移行したようにそれだけの年数があれば状況は劇的に変化する可能性もあるため、あまり長期間の保障がついていても「意味がない」ということもあります。

そして、気をつけて頂きたいのはこれらの保障というのは、あくまでも「製品保証」であり「データの保証」ではないことがほとんどなので、そこらへんもよく見極めて購入する必要があります。

まとめ

いかがでしたか?

SDカードの容量に迷っていた方もこれで適正なサイズのものを購入できそうでしょうか?

SDカードの購入は家電量販店などでもできますが、Amazonや楽天などのネットショッピングで購入すると通常よりも安くなるものが多いのでおすすめです。

ネットショッピングで購入される場合は生産国や類似品に気をつけて購入してください。