格安SIMの契約を検討されている方や、すでに利用している人は格安SIMにはデータ通信専用SIMと通話機能付きSIMがあるのをご存知だと思います。
一見、「電話をしないならデータ通信専用SIM」で「電話をするなら通話機能付きSIM」を契約すると考えがちですが、データ通信専用SIMもIP電話やアプリを使えばデータ通信を使って通話することが可能です。
「じゃぁ、どっちにするのが正解なの?」
そう思った皆さまのために、今回はデータ通信専用SIMと通話機能付きSIMを選ぶときのポイントをご紹介しましょう。
種別選択の決め手は「料金」と「品質」
ほとんどの方が理解されていると思いますが、念のために説明しておくと、データ通信専用SIMと通話機能付きSIMではデータ通信専用SIMの方が月額料金は安くなります。
安くてとりあえず通話が使えるなら、「データ通信専用SIM」でいいんじゃないの?と思った方もいらっしゃると思いますが、それだけで判断するのは少し問題があります。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介しますので、ご自分の利用状況に合わせてどちらが良いか比較してみてください。
IP電話なら料金は安いが品質が悪い
格安SIMのIP電話を利用したことがある人はご存知だと思いますが、IP電話というのは本当に品質が低く、つながらないことや途切れることがしょっちゅうあります。
もともと格安SIMを使う人は通話が少ないが多いのでとくに問題ないという意見の人も多いかもしれませんが、これにはひとつ注意点があります。
それは「なにかあった時の緊急用」として利用する場合です。
「緊急連絡用だからIP電話で大丈夫」というのは一見正しいようにも聞こえますが、「繋がらないリスク」があることを考えるとこの運用方法には疑問がのこります。
とくに、お子様にもたせるといった場合にこの選択をしがちですが、筆者はあまりおすすめいたしません。
ただ、IP電話機能というのは事業者や通信環境、使うアプリなどに依存しますので、試行錯誤しながら割り切って使えるという人には、料金的なメリットが勝ると考えられます。
通話機能付きSIMなら品質は良いが料金が高い
高いといっても、月数百円レベルなのでキャリアと比べるとそうでもありませんが、データ通信専用SIMと比べるとどうしても高く感じてしまいます。
ただ、その分通話の品質はよく、電話としても快適に利用することができるので「こちらからはあまりかけないけどよく電話がかかってくる」という人にはおすすめです。
逆に「電話をこちらからたくさんかける」という人はそもそも格安SIM自体があまり向いていません。
それでも料金を抑えたいという人ならば後述する二台持ちが一番良いのではないでしょうか?
2台持ちなら「良いとこ取り」ができる
通話の音質や安定感にこだわる方や通話自体が多いという方の場合は二台持ちも視野に入れましょう。
今やガラケーであればどのキャリアでも料金は格安です。
今使っている電話番号はそのままガラケーに機種変更して、新しくデータ専用の格安SIMを購入すれば、通話品質はいままで通りに料金だけ安くするという使い方もできます。
これにデメリットがあるとすれば、二台持つことが煩わしいという点のみです。
その反面、二台にわけることによって電池の消費を分散させることができるなど他のメリットも生まれますので、実際の利用状況に合わせて自分に一番合った使い方を選んでください。
2台持ちの料金はどれくらい?
最後に通話し放題プランのガラケー+格安SIMの組み合わせで運用した場合の料金例をご紹介しましょう。
まず、ガラケーですがここはドコモの料金プランを例にします。
■カケホーダイプラン=2700円(iモードなし・端末代除く)
上記に格安SIMを組み合わせると以下のようになります。
A:格安SIM3GBプラン(月額900円)との組み合わせ
→合計3600円
B:低速無制限SIM(月額440円)と組み合わせ
→合計3140円
電話がかけ放題でこの月額はまさに格安ですね。キャリアで契約すると2GBのプランと組み合わせても6500円なので、いかに格安SIMが安いのかがわかります。
皆さんも自分に合った方法を探して、ぜひ格安SIMデビューしてみてくださいね。
▼格安SIM3GBが900円/月で利用できる事業者
■楽天モバイル
楽天モバイルは900円/月で3.1GB利用可能です。
■IIJmio
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■mineo
au回線網の格安SIMならmineoが安くておすすめです。
▼低速無制限SIMが440/月で利用できる事業者
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