データ専用の格安SIMにSMS機能は必要?SMS機能を付けないことによるデメリット

格安SIMはデータ専用のSIMと通話機能付きSIMの二種類があり、データ専用のSIMには基本的にSMS機能が付いていません。

SMS機能を使いたいという場合、月額150円前後で利用することができますが「べつにSMSなんて使わないし必要ないな」と深く考えずに「不要」とする人が多いのではないでしょうか?

しかし、ここに落とし穴があります。
格安SIMのSMS機能は意外と大きな働きをしているものなのです。

SMS機能がないとどうなるの?

SMS機能なんてなくても、SMSが送れないだけでしょと思う方もいらっしゃるかもしれませんが実際にはそうではありません。

ここでは、SMS機能をつけないことによるデメリットをご紹介しましょう。

使えないアプリがある

最近ではセキュリティの観点からSMS認証というのを取り入れているアプリも多く、一部のアプリではSMSがないとサービスの利用ができないというものがあります。

みなさんがよく使うアプリの中でSMS認証が必要なサービスはLINEです。
※ガラケーとの二台持ちの方やFacebook認証をする場合はSMSがなくても利用可能

LINEが使えれば、固定電話や携帯電話に電話を発信する際にLINE Out(旧LINE電話)が利用できるようになりますので、データ専用SIMでたまに通話を使いたいという人には必須です。

アンテナピクト問題

LINEをなんとか使えるようにしたとしても、まだ「SMSなし」には不安がいくつかあります。

その中で最も問題となるのが「アンテナピクト問題」
これが原因で後述する「セルスタンバイ問題」を引き起こすことがあり、可能であれば避けたいものです。

アンテナピクト問題というのは簡単にいうと
電波がしっかり届いており、通信可能なのにも関わらず「アンテナピクト(画面上のアイコンですね)が表示されない」という状態を指します。

この状態で起こる症状はいくつかありますが、主な症状は以下のようになっています。

  • アンテナの表示がないが通信は出来る。
  • 一部のアプリが通信できない
  • 通信がまったくできなくなる

これだけでも十分やっかいなのですが、このアンテピクト問題によって引き起こされるセルスタンバイ問題ももっと深刻です。

セルスタンバイ問題

上述した「アンテナピクト問題」によって圏外表示となると、スマートフォンは電波状況を改善しようと一生懸命電波を探します。

しかし、もともと音声契約もSMSも非対応の状態であれば当然通話用の電波を補足することができず、それが無駄な動作となり、バッテリーの消耗が激しくなるのです。

問題となるのは、スマホがこの動作をすぐにやめてくれないということにあります。

人間のように応用力があれば「これ、やっても無駄だな」とあきらめることができますが、スマートフォンにそんな知能はありませんし、ただ黙々と決められたことをこなしているに過ぎないので、それによってバッテリーを大幅に消耗したとしても改善することはありません。

※「アンテナピクト問題」と「セルスタンバイ問題」は端末依存の問題なので、選ぶ端末によって起こる、起こらないがあります。

 

まとめ

格安SIMに変えて月々の料金を抑えたいという気持ちが強い方は、ついつい「SMSなし」を選んでしまいがちですが、もしあなたが「格安SIM初心者」なのであれば不要なトラブルをさけるためにもSMS機能はつけておいた方が無難です。

一応root化(改造のようなものです)すればSMSなしでもなんとかなるといった情報もありますが、あまり詳しくない方がスマホをroot化することは、余計なトラブルのもとになりますので、筆者はあまりおすすめいたしません。

それであれば、セルスタンバイ問題が発生しない端末を探す方がよほど現実的だといえます。