ワイヤレス充電対応のスマホを購入したら、一度は使ってみたいワイヤレス充電。
しかし、いざ使ってみると、思った以上に充電が遅かったり、発熱したりと、意外なトラブルも多かったりします。
スマコ
今回は、ワイヤレス充電が遅い原因と、ワイヤレス充電器を使う上でやってはいけない失敗例をご紹介します。
ワイヤレス充電はなぜ遅い?
ワイヤレス充電は従来の有線接続とは違い、”電磁誘導”を利用し、ただ置くだけで充電をすることができる優れものですが、その性質上有線接続と比べると充電速度が劣るという可能性があります。
ワイヤレス充電はロスが多い?
通常、有線接続で充電する場合には、充電のロスはあまり発生しません。しかし、電磁誘導を利用したワイヤレス充電では、電気を磁束に変換する作業が必要となり、どうしても充電ロスが発生してしまい、それが充電速度の低下や発熱に繋がります。
つまり、電力をそのままスマホに充電できる有線接続と変換作業が必要なワイヤレス充電ではエネルギー効率に違いがあるのは当然であり、現時点では有線接続より早くスマホを充電することはそもそもできないことなのです。
スマオ
安定性と速度を求めるなら有線接続。利便性を求めるなら無線接続。これは充電器に限ったことではありません。
大事なのは選択肢があり、それを選べるということ。利用シーンに応じた選択が重要なのです。
気になる場合は急速充電タイプのものを利用しましょう
ワイヤレス充電器と言っても、全ての製品が同じものではありません。
ワイヤレス充電器には、5w出力のもの、7.5w出力のもの、10w出力のもの、15w出力のものがあります。
基本的にはw数が高いほど早く充電することができますが、これらはそれぞれの対応機種でないと効果を発揮しません。
そのため、ワイヤレス充電器を購入する場合は、使用するスマートフォンが急速充電に対応しているか否か、購入するワイヤレス充電器が何w出力タイプなのかをしっかり確認する必要があります。
主なスマートフォンの対応w数や、おすすめのワイヤレス充電器はこちらの記事で確認できます。
ワイヤレス充電でやってはいけない2つのこと
せっかく急速充電対応のワイヤレス充電器を使っていても、正しい使い方が出来ていないと、充電が遅かったり、途中で止まってしまったり、必要以上に発熱したりといったトラブルに繋がります。
とくに以下の2点のような失敗はよくあるだけに、誰しもが注意しなくてはいけません。
画面を下にする
普段画面に表示される通知などを見られないようにスマホの画面を下向きに置く癖がある人も多いと思いますが、ワイヤレス充電器を使う場合、画面側を下向きにして置くのはよくありません。
内部基板の金属部分が発熱し、余計なトラブルを招く元となります。
スマト
多くの機種では、そもそも画面側を下にしていると充電できないようになっていますが、一部の機種では充電できてしまうこともあります。
しかし、これは出来てしまうだけで推奨されている使い方ではありませんので、ワイヤレス充電器を使う際には画面を上に向けるようにしましょう。
間に物をはさむ
「間に物をはさむ」と聞くと、誰がそんなことをわざわざするのかと思ってしまいがちですが、故意でなくてもこれをやってしまうことはあります。
とくに、スマホカバーやバンパー、スマホリングなどは注意が必要です。
多くのスマホケースは、そのままでもワイヤレス充電が利用できますが、あまり分厚いとうまく充電することが出来なくなってしまいます。
バンパーやスマホリングに金属が利用されている場合は、充電によって発熱する可能性があり、非常に危険です。
スマミ
クリップなどの小物が挟まるということもありますので、充電前に必ず確認するようにしましょう。
まとめ
- ワイヤレス充電が遅いのはある程度仕方がないこと
- 気になる場合は急速充電タイプを使いましょう
- 正しい使い方が出来ていないと予期せぬトラブルの元になります
筆者がワイヤレス充電器を購入したばかりの頃、頻繁に充電ができなくなることがありました。その際の原因は、通知の際のバイブレーションでスマートフォンがずれていることでした。
それ以来、ワイヤレス充電器を購入する時は、表面がずれにくいゴム素材で出来ているものを選ぶようにしています。
正しく使っているようでも、意外と失敗の多いワイヤレス充電ですが、うまく使えればとても便利です。
現在でも新しい規格のものが開発されているので、今後の発展に期待したいですね。