スマホのSDカードの容量は「何ギガ」で「いくら」くらいのものを買えば正解なの?

最近スマホのデータ保存・バックアップというのは、クラウドの時代になりつつありますが、まだまだ日本国内ではmicro(マイクロ)SDカードも多く利用されています。

しかしこのSDカード
実際に購入しようと思うと、思っていた以上に種類がたくさんあり「これ、どれを買ったら正解なの?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?

たくさんある「容量」「規格」

同じ容量なのに違う「価格」

どれも同じように見えるのに、色々なメーカーから色々なシリーズが出ており、知らない人からすればどれが「適正」なのか一目で判断できるようなものではありません。

そこで今回はどれくらいの「容量」「いくら」くらいのSDカードを購入すればいいのかという目安を、用途や利用機種から計算して、お伝えしていこうと思います。

SDカードにはどれくらいのデータが入るの?

まずは用途別の保存量目安をまとめた表をご覧ください。

種類
容量
128GB
64GB
32GB
16GB
8GB
4GB
写真
500万画素
[1.4MB]
81,350枚
40,670枚
20,330枚
10,160枚
5,080枚
2,540枚
600万画素
[1.7MB]
67,400枚
33,700枚
16,850枚
8,420枚
4,210枚
2,100枚
800万画素
[2.1MB]
54,230枚
27,110枚
13,550枚
6,770枚
3,380枚
1,690枚
1000万画素
[3.1MB]
38,050枚
19,020枚
9,510枚
4,750枚
2,370枚
1,180枚
1200万画素
[3.8MB]
31,040枚
15,520枚
7,760枚
3,880枚
1,940枚
970枚
1500万画素
[5.0MB]
23,350枚
11,670枚
5,830枚
2,910枚
1,450枚
720枚
1800万画素
[6.1MB]
19,250枚
9,620枚
4,810枚
2,400枚
1,200枚
600枚
フルHD動画
(1920×1080)
[13Mbps]
1,200分
600分
300分
150分
70分
30分
4K動画
4K動画
(100Mbps)
157分
78分
39分
19分
音楽
AAC128Kbps
(4分/曲)
約32,000曲約16,000曲約8,000曲約4,000曲約2,000曲約1,000曲

ちなみにこれはあくまでも目安なので、「大体これくらい」と思っていただければと思います。

上の表に関していくつか補足しておくと

まず、写真に関しては今や色々な機能が付加されているため、単純に画素数だけでは計算しきれません。使う機能によってはこれ以上のサイズになることもあるため、すこし余裕を持って容量を選んでもらうことをおすすめします。

動画や音楽に関しても同様で、「VR動画」「ハイレゾ音源」といった大容量コンテンツになるとここまでは入りません。それらを入れたいという方は今はまだ少ないでしょうが、一応ご注意ください。

 

大容量が良いとは限らない

「もうメンドクサイから一番大きいのにしちゃえ!」という方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、「長く使いたいからできるだけ大容量のものを」と考える人はそこそこいらっしゃるかと思います。

たしかに大容量のものを買っておけば一か所にたくさんのデータをまとめておくことができるので、便利に感じるかもしれません。

しかし、大容量のSDカードを買う前に

メモリの「大容量」という価値観はたった数年で凄まじく変動する

ということを知っておいてください。

数年前、1GBが「大容量」と呼ばれていた時代には1GBのSDカードが何万円もしましたが、今では500円あれば普通に購入できます。

今では128GB256GBのSDカードが大容量と言われていますが、数年後には「そんな容量じゃ足りないよ」と言われるようになっている可能性も十分にあり得るのです。

 

ゆえに「SDカード」に関して「先行投資」するということ自体を筆者は全くおすすめしません。

その時、その時代の「大容量」は後から考えるとありえないくらい「高価」であり、今それを買うことが「正しい」かどうかは正直微妙なところなのです。

一般的なユーザーであれば、「今使っているスマホ」でどれくらいの容量が必要か考えれば十分です。

次に機種変更するまで早くても1年~2年ほどの期間があると思います。
その間にSDカードの価格や適正容量もまた変わってきますので、毎回必要最低限で買い替えるくらいに考えておくのが良いでしょう。

高いSDカードと安いSDカードの違い

さて、購入するSDカードの容量が解れば、あとはどこかのお店かネットで購入するだけなのですが、ここでひとつの疑問にぶち当たると思います。

それが「価格」の違いです。

たとえば同じ32GBのSDカードでもコチラと

コチラのSDカードでは

価格が倍以上変わってしまいます。

どちらも同じ「32GB」なのに、なぜこんなにも価格が違うのでしょうか?

SDの価格は容量だけでは決まらない

SDカードの価格は容量で決まっていると思いがちですが、実はそれ以外にも価格を左右する要素がいくつかあります。

いくつか例を挙げておくと大体は以下の要素が絡んでいます。

1.読み込み、書き込みの「速度」

2.防水、耐衝撃などの「耐性・強度」

3.故障や初期不良時の「保証」

つまり、書き込み・読み込みの速度が速く、耐衝撃・防水仕様で、製品保証の保証期間が長いもの、かつ国内正規品であるSDカードは、そうでないものと比べて「高い」ということです。

とくに「国内正規品」「並行輸入品」にはかなり価格に開きがあります。

「国内正規品」と「並行輸入品」の違い
国内正規品:正規の流通経路を通じて販売されており、故障時などでも国内でサポートが受けられる。基本的に偽物や粗悪品をつかまされることはない。
並行輸入品:海外で販売されているものを業者や個人などが買い付けて販売しているものであり、保証がないものも多い。保証があっても「英語」でのやりとりになるなど障害がある。国内正規品に比べて偽物をつかまされる可能性は高くなる。

ハズレを引きたくないという方は、少し高くても国内正規品を購入するべきだと思います。

ただ、Amazonや楽天市場などには「レビュー」や「評価」がありますので、それらを参考に見分けられる方の中で「保証にはこだわらない」というような方は並行輸入品の方が安いことが多いのでお得かもしれません。

ちなみに筆者は「電話帳」など必要最低限のとても大事なデータは小容量の国内正規品に保存して、普段はスマホとは別に保管しています。

キャリアショップで買うのは損?

そもそも、キャリアショップで販売されているSDカードが「じゃぁそれで」と言える値段なのであれば、こんな苦労はしなくても済みます。

しかし、一般的にキャリアショップで売られているSDカードという非常に高価ですし、お店によっては大容量のものしか置いていないことすらあるほどです。

キャリアショップで機種変更する時なんかは「コチラもご一緒にいかがですか?」とポテトを勧めるような感覚で気軽に提案されたりもしますが、「64GBで16000円」「128GBで28000円」など、「正気かよ!?」という値段で販売されていることも多いので、筆者はとくにおすすめしません。

「でも、本体と一緒に分割すれば月に数百円で済みますよ?」といかにも「お得!」みたいな顔して勧めてきますが、結局払う金額が変わるわけではないですし、高いからといって「中身のデータ」まで保証してくれるわけではないので、家電量販店やネットで購入されることをおすすめします。

ネットで購入される方は国内正規品と並行輸入品の一覧画面をリンクしておきますので、よろしければ参考にしてください。

 

【国内正規品リスト】

AmazonのmicroSDカード一覧(国内正規品)

楽天市場のmicroSDカード一覧(国内正規品)

 

【並行輸入品・海外向けパッケージリスト】

AmazonのmicroSDカード一覧(並行輸入品)

楽天市場のmicroSDカード一覧(並行輸入品)
 

ちなみにAmazonでも楽天市場でもあまり価格に違いはありません。普段使い慣れている方で購入されるのが良いでしょう。